モノクロで書き出す時に[閾値]と[トーン化]のどちらを選べば良いですか? | CLIP STUDIO PAINTのよくある質問 | CLIP STUDIO

CLIP STUDIO PAINTのよくある質問

更新日:2016/06/13 14:49:06
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モノクロで書き出す時に[閾値]と[トーン化]のどちらを選べば良いですか?

  CLIP STUDIO PAINT1.4.0以降で、モノクロ出力時に[閾値]と[トーン化]の2種類から
選べるようになりました。



[閾値]と[トーン化]の選択肢は、画像にグレーやカラーの階調がある場合に、
どのような方法でモノクロ化するのかを選択するものです。

そのため、初めからモノクロ2階調で原稿を制作している原稿の場合は、
どちらを選んでも出力結果に変わりはありません。


線画にアンチエイリアス(ボケ足)が付いていたり、トーン部分を網点でなく
グレーで塗っている/描いているなどの場合には、下記を参考に適した
書き出し方法をご選択ください。


・閾値
→色の濃度に応じて、一定の濃度以上は黒、それ以下は白、と言うように
 モノクロに変換する方式です。
 トーンは網点の状態で貼っていて、線画やテキストなどにアンチエイリアスが
 かかっていると言う場合は、この減色手法が向いています。





・トーン化
→画像の濃度に応じてモノクロの網点化することによって、グレーを疑似的に
 表現する方式です。
 雰囲気系のほわほわ系の画像や、グレーのべた塗りなど、いわゆる[スクリーントーン]
 に該当する部分をグレーで塗っている場合は、この手法が向いています。







なお、下図のように、線画部分がアンチエイリアスありで、トーン部分を
グレースケールで制作している場合、書き出し時に両方を適切に
モノクロ化することは難しいです。



例えば…

・[トーン化]で書き出した場合

トーン部分は問題なく網点化されますが、線画のアンチエイリアス部分も
トーンの網点になってしまうため、線画がボコボコになってしまいます。




・[閾値]で書き出した場合

線画部分は問題ありませんが、トーン部分が黒/白のベタ塗り状態で
パキッとモノクロ化されてしまいます。




そのため、こういった画像をモノクロ化したい場合は、書き出しする前に、
レイヤープロパティの設定で、線画レイヤーをあらかじめモノクロ2階調(1)に
しておくか、トーンのレイヤーのトーン効果をON(2)にしてから書き出しをしてください。

(1)モノクロ2階調

※閾値の調整をしたら、[プレビュー中の表現色を適用]をクリックして
 モノクロ変換を確定します。

(2)トーンをON




【線画部分とトーン部分を適切にモノクロ変換した例


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