タイムライン
CLIP STUDIO PAINTでは、1つのキャンバスに対して、複数のタイムラインを作成し、管理できます。
タイムラインの追加作成や切り替えなど、タイムラインの管理を行います。
タイムラインを有効化
キャンバスに対して、タイムラインの有効・無効を切り替えます。
タイムラインを有効にすると、[タイムライン]パレットの編集ができるようになります。キャンバスには、[タイムライン]パレットで選択したフレームに指定されている、セルやレイヤーだけが表示されます。
タイムラインを無効にすると、[タイムライン]パレットの編集ができなくなりますが、アニメーションフォルダー内のすべてのセルがキャンバスに表示されます。[タイムライン]パレットのセル指定に関係なく、セルを編集できます。
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·タイムラインを有効にした場合、[タイムライン]パレットに指定されていないアニメーションフォルダー内のセルは、キャンバスの表示や編集ができません。[タイムライン]パレットのフレームにセルを指定するか、タイムラインを無効にすると、セルがキャンバスに表示され、編集できるようになります。 ·タイムラインを無効にすると、レイヤーやトラックに設定したキーフレームの設定も無効になります。再度、タイムラインを有効にすると、タイムラインを無効にしたときの状態でキーフレームが表示されます。 |
新規タイムライン
選択すると、[新規タイムライン]ダイアログが表示されます。キャンバスに、新しいタイムラインを作成できます。
タイムラインがないキャンバスに対して、タイムラインを作成すると、アニメーションを作成できるようになります。
新規タイムラインダイアログ
①タイムライン名
タイムライン名を入力します。
②フレームレート
タイムラインのフレームレートを入力します。
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フレームレート(fps)とは、アニメーションを動かすために、1秒間に表示できる画像の数です。例えば、30に設定した場合、1秒につき30枚の画像を使用できます。 |
③再生時間
再生時間を入力します。[新規]ダイアログで設定した項目により、入力する項目が異なります。
初めてタイムラインを作成する場合は、プルダウンメニューから、[タイムライン]パレットでフレームを表示する方法を選択できます。選択した項目に応じて、設定方法が異なります。
フレーム数(1始まり)・フレーム数(0始まり) |
タイムライン全体に通し番号をつけるように、フレーム(コマ)数を設定します。たとえば、[フレームレート]を30に設定した場合、4秒のアニメ―ションを作成するには、30枚×4秒なので、「120」と入力します。[フレーム数(1始まり)]と[フレーム数(0始まり)]の違いは、フレームの開始番号の値だけです。 |
秒+コマ |
再生時間を秒数で設定します。指定した秒数のあとにフレーム(コマ)を追加したい場合は、追加したいコマ数を設定します。 |
タイムコード |
再生時間の分数・秒数で設定します。設定した秒数のあとにフレーム(コマ)を追加したい場合は、追加したいコマ数を設定します。 |
④シーン番号
シーン番号を入力します。
⑤カット番号
カット番号を入力します。
⑥区切り線
[タイムライン]パレットを区切る線を設定します。設定した値のフレームごとに区切り線が作成されます。
⑦変形のピクセル補間
キーフレームを使用してセルや画像素材を変形するときに、隣接するピクセル間の色を補間する方法を設定できます。
ソフトな輪郭(バイリニア法) |
輪郭(色の境界)が、隣のピクセルの色と混ざり、滑らかになります。ただし、変形する内容によっては、輪郭がぼやける場合があります。 |
ハードな輪郭(ニアレストネイバー法) |
画像内のピクセルを複製して補間します。隣のピクセルに影響されないため、輪郭(色の境界)がハッキリします。ただし、変形する内容によっては、輪郭がギザギザになる場合があります。 |
輪郭強調(バイキュービック法) |
輪郭(色の境界)が、隣のピクセルの色と混ざり、滑らかになります。[ソフトな輪郭(バイリニア法)]に比べて、輪郭が強調されるように処理されます。ただし、変形する内容によっては、輪郭の周囲に白いノイズが発生する場合があります。 |
高精度(色の平均) |
変形後の1ピクセルごとに含まれる、変形前のピクセルの色の平均を厳密に計算します。拡大はハッキリ、縮小は滑らかになります。細い線を縮小しても途切れません。ただし、変形する内容によっては、輪郭がぼやけたり、処理に時間がかかったりする場合があります。 |
前のタイムラインへ
複数のタイムラインがある場合、1つ前のタイムラインに編集対象を切り替えます。
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タイムラインの表示順序は、[アニメーション]メニュー→[タイムライン]→[タイムラインの管理]を選択すると表示される、[タイムラインの管理]ダイアログで設定できます。[タイムラインの管理]ダイアログについては、『タイムラインの管理』を参照してください。 |
次のタイムラインへ
複数のタイムラインがある場合、1つあとのタイムラインに編集対象を切り替えます。
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タイムラインの表示順序は、[アニメーション]メニュー→[タイムライン]→[タイムラインの管理]を選択すると表示される、[タイムラインの管理]ダイアログで設定できます。[タイムラインの管理]ダイアログについては、『タイムラインの管理』を参照してください。 |
設定変更
現在編集中のタイムラインの各種設定を変更します。
[設定変更]ダイアログで設定したい項目の値を入力し、[OK]をクリックすると、タイムラインの設定を変更できます。
設定変更ダイアログ
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[開始フレーム]と[終了フレーム]は、[新規]ダイアログや[新規タイムライン]ダイアログで設定した[再生時間]により、入力する項目が異なります。詳しくは『新規タイムラインダイアログ』を参照してください。 |
①タイムライン名
タイムライン名を入力します。
②開始フレーム
開始するフレームを入力します。
③終了フレーム
終了するフレームを入力します。
④区切り線
[タイムライン]パレットを区切る線を設定します。設定した値のフレームごとに区切り線が作成されます。
⑤シーン番号
シーン番号を入力します。
⑥カット番号
カット番号を入力します。
フレームレートを変更
選択すると、[フレームレートを変更]ダイアログが表示されます。
新規キャンバス作成時に設定した、フレームレート(1秒あたりのフレーム数)を変更できます。
フレームレートを変更ダイアログ
①フレームレート
フレームレートを変更します。
②総フレーム数を変更【EX】
オンにすると、フレームレートを変更したときに、従来と再生時間が同じになるようタイムラインのフレーム数を変更します。同時にセル指定の位置も移動します。
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ムービートラック・オーディオトラック・音声トラックは、フレームに合わせて再生時間を伸縮できません。そのため、他のトラックとはクリップの位置や長さがずれる場合があります。 |
タイムラインの管理
ファイル内に含まれるタイムラインを管理できます。
[タイムラインの管理]ダイアログで、タイムラインの追加・削除・複製などを設定できます。
タイムラインの管理ダイアログ
①タイムラインリスト
ファイル内に含まれる、タイムラインの一覧です。ここから、設定を変更したいタイムラインを選択します。
②新規タイムライン
クリックすると、[新規タイムライン]ダイアログが表示されます。キャンバスに、新しいタイムラインを作成できます。
タイムラインがないキャンバスに対して、タイムラインを作成すると、アニメーションを作成できるようになります。
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[新規タイムライン]ダイアログについては、『新規タイムライン』を参照してください。 |
③複製
[タイムラインリスト]で選択したタイムラインを複製できます。
クリックすると、[タイムラインの複製]ダイアログが表示され、[タイムライン名]・[シーン番号]・[カット番号]を設定できます。
タイムラインの複製ダイアログ
④削除
[タイムラインリスト]で選択したタイムラインを削除できます。
⑤設定変更
[タイムラインリスト]で選択したタイムラインの設定を変更できます。クリックすると、[設定変更]ダイアログが表示されます。
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[設定変更]ダイアログの各設定項目については、『設定変更』を参照してください。 |
⑥前へ
[タイムラインリスト]で選択したタイムラインの順序を、1つ前に移動します。
⑦次へ
[タイムラインリスト]で選択したタイムラインの順序を、1つあとに移動します。
フレームを挿入
[タイムライン]パレットにフレームを挿入できます。
1[タイムライン]パレットからフレームを選択します。
2[アニメーション]メニュー→[タイムライン]→[フレームを挿入]を選択します。
3[フレームを挿入]ダイアログを設定し、[OK]をクリックします。
選択したフレームに、[フレームを挿入]ダイアログで設定した数だけフレームが挿入されます。
·フレームが挿入されると、選択したフレームにあるクリップや範囲ラベルが長くなります。ただし、ムービートラックやオーディオトラックの場合、元のムービーファイルやオーディオファイルの長さ以上には長くなりません。
·選択したフレームよりあとにある、クリップ・セル指定・ラベル・キーフレームは、挿入されたフレームの分だけ後ろにずれます。また、タイムラインの終了位置も後ろにずれます。
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·DEBUT・PROをお使いの場合は、最大24フレームまでです。それを超える場合は、フレームを挿入できません。 ·[フレームを挿入]ダイアログの[選択したレイヤーのみ]と[クリップを分割]をオンにした場合は、結果が変わります。詳しくは、『フレームを挿入ダイアログ』を参照してください。 |
フレームを挿入ダイアログ
①フレーム数
挿入したいフレーム数を設定できます。
②選択したレイヤーのみ
選択したトラック(レイヤー)だけ、フレームを挿入できます。ほかのトラックにはフレームが挿入されません。タイムラインの終了位置も変更されません。
③クリップを分割
選択したフレームに新たにフレームが挿入され、前後のクリップが分割されます。挿入されたフレームには、クリップが配置されません。
④プレビュー
[タイムライン]パレットやキャンバスで、[フレームを挿入]ダイアログの設定内容をプレビュー表示できます。
フレームを削除
[タイムライン]パレットからフレームを削除できます。
1[タイムライン]パレットからフレームを選択します。
2[アニメーション]メニュー→[タイムライン]→[フレームを削除]を選択します。
3[フレームを削除]ダイアログを設定し、[OK]をクリックします。
選択したフレームに、[フレームを削除]ダイアログで設定した数だけフレームが削除されます。
·フレームが削除されると、選択したフレームにあるクリップや範囲ラベルが短くなります。
·削除されたフレームに収まるクリップは、削除されます。
·削除されたフレームに収まるセル指定は、1つにまとめられます。
·削除されたフレームに収まるキーフレームは、1つにまとめられます。ただし、[フレームを削除]ダイアログの[クリップを分割]をオンにした場合、キーフレームはクリップの範囲外に隠れます。
·選択したフレームよりあとにある、クリップ・セル指定・ラベル・キーフレームは、削除されたフレームの分だけ前にずれます。また、タイムラインの終了位置も前にずれます。
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[フレームを削除]ダイアログの[選択したレイヤーのみ]と[クリップを分割]をオンにした場合は、結果が変わります。 詳しくは、『フレームを削除ダイアログ』を参照してください。 |
フレームを削除ダイアログ
①フレーム数
削除したいフレーム数を設定できます。
②選択したレイヤーのみ
選択したトラック(レイヤー)だけ、フレームを削除できます。ほかのトラックからはフレームが削除されません。また、タイムラインの終了位置も変更されません。
③クリップを分割
フレームを削除するときに、選択したフレームの前後でクリップが分割されます。
④プレビュー
[タイムライン]パレットやキャンバスで、[フレームを削除]ダイアログの設定内容をプレビュー表示できます。
東映アニメーション デジタルタイムシートにタイムシート情報を適用【EX】【Windows/iPad】
東映アニメーションデジタルタイムシートを起動して、縦方向のタイムシートを使用して[タイムライン]パレットの内容を編集できます。
[アニメーション]メニュー→[タイムライン]→[東映アニメーション デジタルタイムシートにタイムシート情報を適用]を選択すると、東映アニメーションデジタルタイムシートが表示されます。同時に、[タイムライン]パレットの内容が反映された状態で、タイムシートを編集できるようになります。
東映アニメーションデジタルタイムシートで編集できる内容は、総フレーム数・セルの表示タイミング・カメラ指示です。
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·[東映アニメーション デジタルタイムシートにタイムシート情報を適用]を実行するには、CLIP STUDIO PAINTと同じ環境に、東映アニメーションデジタルタイムシートがインストールされている必要があります。コマンドを実行する前に、東映アニメーションデジタルタイムシートをインストールしてください。 ·Windowsをお使いの場合、東映アニメーションデジタルタイムシートのインストール先を変更していると、コマンド実行時に[東映アニメーションデジタルタイムシート設定]ダイアログが表示されます。[参照]をクリックして、東映アニメーションデジタルタイムシートのインストール先を指定してください。 ·iPadをお使いの場合、「連携パスの設定を行います。」とメッセージが表示されることがあります。メッセージの指示に従って設定を行ってください。詳しくは『東映アニメーション デジタルタイムシートパス設定【EX】【iPad】』を参照してください。 |
東映アニメーション デジタルタイムシートの編集結果を読み込む【EX】【Windows/iPad】
東映アニメーションデジタルタイムシートで編集した内容を、CLIP STUDIO PAINTに読み込みます。
[アニメーション]メニュー→[タイムライン]→[東映アニメーション デジタルタイムシートの編集結果を読み込む]を選択すると、東映アニメーションデジタルタイムシートで設定した内容が、CLIP STUDIO PAINTの[タイムライン]パレットに反映されます。
·すでに東映アニメーションデジタルタイムシートと連携しているキャンバスを開いている場合は、そのキャンバスに設定内容が反映されます。複数のキャンバスを同時に開いている場合も同様です。
·東映アニメーションデジタルタイムシートと連携しているキャンバスがない場合は、表示中のキャンバスに設定内容が反映されます。
東映アニメーションデジタルタイムシートにないアニメーションフォルダーが、CLIP STUDIO PAINTの[タイムライン]パレットにある場合、[デジタルタイムシート読み込み]ダイアログが表示されます。
ファイルを読み込むときに、CLIP STUDIO PAINTのアニメーションフォルダーを処理する方法を設定できます。
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·アニメーションフォルダーがロックされている場合、タイムシート情報が反映されません。 ·iPadをお使いの場合、「連携パスの設定を行います。」とメッセージが表示されることがあります。メッセージの指示に従って設定を行ってください。詳しくは『東映アニメーション デジタルタイムシートパス設定【EX】【iPad】』を参照してください。 |
東映アニメーション デジタルタイムシート設定【EX】【Windows】
東映アニメーションデジタルタイムシートとCLIP STUDIO PAINTを連携するための設定を行えます。
[アニメーション]メニュー→[タイムライン]→[東映アニメーション デジタルタイムシート設定]を選択すると、[東映アニメーションデジタルタイムシート設定]ダイアログが表示されます。[参照]をクリックして、東映アニメーションデジタルタイムシートのインストール先を指定します。
東映アニメーション デジタルタイムシートパス設定【EX】【iPad】
東映アニメーションデジタルタイムシートとCLIP STUDIO PAINTを連携するための設定を行えます。
[アニメーション]メニュー→[タイムライン]→[東映アニメーションデジタルタイムシートパス設定]を選択すると、メッセージが表示されます。内容を確認したら[OK]をクリックします。
ファイルAppが表示されたら、[このiPad内]→[ToeiAnimationDigitalTimeSheet]→[Xdts]の順に選択し、[完了]をタップします。