環境
[オブジェクト]サブツールなどで3D素材を選択した場合、3D素材の表示方法などを設定できます。
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選択している3D素材により、表示される設定項目が異なります。 |
①レンダリング設定
クリックすると、[レンダリング設定]ダイアログが表示され、3D素材の輪郭線や照明(光源)などの設定を行えます。
[レンダリング設定]ダイアログについては、『レンダリング設定ダイアログ』を参照してください。
②物理シミュレーション
3Dキャラクター素材に設定されている物理演算の有効・無効を切り替えられます。オンにすると、3Dキャラクター素材を動かしているときに、物理演算が反映され、髪やスカートなどがなびきます。
[物理シミュレーション]は、CLIP STUDIO MODELERやCLIP STUDIO COORDINATEで物理設定をした3Dキャラクター素材を選択している場合に、表示されます。
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·CLIP STUDIO MODELERの詳細は、『創作応援サイトCLIP STUDIO』を参照してください。 ·物理設定をした3Dキャラクター素材を読み込んだ場合、CLIP STUDIO PAINTの動作が重くなることがあります。[物理シミュレーション]をオフにすると、改善される場合があります。 |
③物理設定
クリックすると、[物理設定]ダイアログが表示され、3Dキャラクター素材の物理演算の反映方法を設定できます。
[物理設定]ダイアログについては、『物理設定ダイアログ』を参照してください。
④編集表示設定
3Dレイヤーの編集時の表示方法を設定できます。[高速]を選択すると、3Dレイヤーの表示が高速化します。
ただし、3Dレイヤーの操作中に、3Dレイヤーに設定された効果や不透明度のほか、[ナビゲーター]パレットのプレビュー、キャンバスに設定された合成モードなどが、非表示になります。
3Dレイヤーの編集を終了すると、元の表示に戻ります。
⑤マニピュレータ
オンにすると、Ver.1.5互換の3Dキャラクター素材の部位に[マニピュレータ]が表示されます。[マニピュレータ]をドラッグすると、3Dキャラクター素材にポーズをつけたり、3Dオブジェクト素材の角度を変更したりできます。
各リングにマウスカーソルを合わせ、ドラッグすると選択中の部位がリングの方向に回転します。
① ねじり回転 |
[赤]のリングに沿ってドラッグします。選択中の部位がリングの方向に回転します。 |
② 曲げ回転(青) |
[青]のリングに沿ってドラッグします。選択中の部位がリングの方向に回転します。 |
③ 曲げ回転(緑) |
[緑]のリングに沿ってドラッグします。選択中の部位がリングの方向に回転します。 |
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·[ねじり回転]・[曲げ回転(青)]・[曲げ回転(緑)]は、その方向に回転できる場合だけ表示されます。 ·[マニピュレータ]は、Ver.1.5互換の3Dキャラクター素材を選択すると、表示される項目です。通常の3Dキャラクター素材の場合は、3Dキャラクター素材をクリックすると、自動的に[マニピュレータ]が表示されます。 |
レンダリング設定ダイアログ
A.輪郭線
選択中の3D素材の輪郭線について、設定できます。
①輪郭線を付ける
オンにすると、選択中の3D素材に輪郭線を付けられます。
②幅
輪郭線の幅を設定します。数値を大きくすると、輪郭線が太くなります。
③不透明度
輪郭線の不透明度を設定します。
④オフセット量
輪郭線に反映させる3D素材のポリゴンオフセット量を、設定できます。
この値を変更することで、他のポリゴンに埋もれた輪郭線が表示されるかどうかが変わります。
⑤色
輪郭線の色を設定します。カラー表示部をクリックすると、[色の設定]ダイアログが表示されます。
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[色の設定]ダイアログの詳細については、『色の設定ダイアログ』を参照してください。 |
B.照明
選択中の3D素材の光源について、設定できます。
⑥光源の影響を受ける
オンにすると、選択中の3D素材に光源が反映されます。
⑦方式
陰影の付け方を設定できます。[グーロー]・[フォン]・[トゥーン]から選択できます。
⑧影
選択中の3D素材に、影を付けます。
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[影]の設定は、[サブツール詳細]パレットの[光源]カテゴリーでも設定できます。詳しくは、『光源』を参照してください。 |
C.テクスチャ
選択中の3D素材のテクスチャの表示方法について、設定できます。
⑨テクスチャを使用する
オンにすると、選択中の3D素材にテクスチャが表示されます。
⑩アルファテスト
3Dレイヤーから、テクスチャの線画を抽出する不透明度の閾値を設定します。例えば、[アルファテスト]を「0.5」に設定すると、[不透明度]が50%以下のテクスチャは、線画が抽出されません。
D.バックフェースカリング
オンにすると、バックフェースカリングを有効にします。ポリゴンの裏側の描画が省略されます。
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·[光源の影響を受ける]の設定は、[サブツール詳細]パレットの[光源]カテゴリーで設定できます。詳しくは、『光源』を参照してください。 ·各光源の詳細設定は、[サブツール詳細]パレットの[配置]カテゴリーで設定できます。詳しくは、『配置』を参照してください。 |
E.クリッピングプレーン
カメラの視点に沿った、仮想の平面です。ニアプレーンとファープレーンの2枚の平面があります。3Dレイヤー全体に効果を付けます。
⑪カメラリセット時に自動設定
オンにすると、オブジェクトランチャーの[編集対象を注視]などでカメラの位置をリセットしたときに、[ニアプレーン]と[ファープレーン]の設定値を自動的に適用します。
⑫ニアプレーン
ニアプレーンの距離を設定します。この平面より近くにある面(ポリゴン)は描画されません。
⑬ファープレーン
ファープレーンの位置を設定します。この平面より遠くにある面(ポリゴン)は描画されません。
F.照明
3Dレイヤー全体の光源について、設定できます。
⑭光源
オンにすると、3Dレイヤー全体に対して、光源が有効になります。
G.全モデルに適用
キャンバス内のすべての3Dレイヤーに対して、[レンダリング設定]ダイアログの設定内容を適用できます。
物理設定ダイアログ
A.スカート
3Dキャラクター素材を操作したときの、スカートの動きを設定します。
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[スカート]は、CLIP STUDIO MODELERでスカートの剛体を設定した場合に設定できます。CLIP STUDIO MODELERの詳細は、『創作応援サイトCLIP STUDIO』を参照してください。 |
①重力
スカートに働く、重力の影響を設定します。数値が大きいほど、重力の影響が大きくなります。
②活発さ
スカートの動きの大きさを設定します。数値が大きいほど、キャラクターが動いたときに、スカートの動きが大きくなります。
③曲がりバネ
スカートの曲がりやすさを設定します。数値が大きいほど、キャラクターが動いたときに、スカートが曲がりにくくなります。
B.地面の高さ
スカートが接地するときに、曲がり始める高さを設定します。
キャラクターの腰の位置が[地面の高さ]より上にある限り、スカートは[地面の高さ]より下に沈みません。
C.3Dレイヤーの設定
3Dキャラクター素材を操作したときに、物理演算をどのように反映させるか、3Dレイヤー全体に設定します。
④スカートのみ物理演算
スカートだけに物理演算を反映します。その他の物理演算は、CLIP STUDIO PAINT上で反映されません。
D.全モデルに適用
キャンバス内のすべての3Dレイヤーに含まれる、3Dキャラクター素材に対して、[物理設定]ダイアログの設定内容を適用できます。